こじれた俺の愛し方

エピローグ

 ナツはいつもまっすぐに俺を見ていた。
 それは、俺がいつの間にかナツをよく見ていたからで…

「テイキさんが、私をわかってくれようとしてたから。今まで出会った誰より、私のこと見てくれたから…だから私もテイキさんのことを見るの」

 ナツは満面の笑みで俺を見る。

「テイキさん、私と会ったときから、私をしっかり見ようとしてくれてた…。私、テイキさんのことが本当に好きですから!」

 今まで出会った誰よりも、ナツは幸せそうに俺に笑いかけた。

「…俺も、ナツが好きだよ…!」

 俺が今まで誰にも言えなかった言葉。
 今なら自信を持ってナツに言える。

 するとナツは涙を拭きながら笑う。

「ふふ。テイキさん、笑ってくれて嬉しい!」

 そうか、これが俺の笑顔か。
 俺も初めて好きになったナツに、初めての心からの笑顔を…
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