逃げても逃げても追いかけてくるの
過去



「……」

どれぐらい経ったのだろう。

再び意識を取り戻した私は
時間の感覚が曖昧になっていた。

ゆっくりと目を開けると、
どこまでも続く暗闇が
私の視界を全面に覆った。

何も見えない。

不思議な空間だった。

体がフワッと浮いているような
そんな感じだ。
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