Flower black ~Side Story~

君のことを知りたい





__……



それから昴さんは約束通り、いつも私の予備校まで迎えに来てくれるようになった。



「憂羽! おつかれ!」


「お疲れ様です」



そして、予備校から家の近くまでの約15分間はお互いのことをよく話した。



「憂羽は、兄弟とかいるの?」


「いますよ、下に妹が1人」


「へー! 俺もいる!下に弟!」


「確かに昴さん、長男っぽいですよね」



すごく面倒見がよさそう。



「はは!なんだよ、長男っぽいって!」


あと、この数日で分かったこと。


昴さんはよく笑う。


その笑顔は私にとってとても癒しになっていた。


< 12 / 66 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop