やっぱり…キスだけでは終われない
「カナ、入ろう」
「あっ、はい。あの…ここは?」
扉を開けると広いシューズインクローゼットがあり、続いて部屋の奥に進むと広いリビングがあった。それにダイニングにアイランドキッチンが見える。
「カナはここ気にいった?」
「素敵なお部屋ですね…」
「駅からも近いし、スーパーも途中にあったでしょ。買い物にも困らないし、それでいて周りは静かだし緑も多いんだよ」
「そうなんですね…。でも、ここ誰の家なんですか?」
「ここはカナと俺の家」
「……え?…私?…え?!…今なんて?」
「カナの職場にも通勤しやすいってわかったしな。週末に引っ越ししよう」
想いを通じ合わせてまだ4日しか経っていない。…なんでもこんなに早くに決められると、もうどうしていいのか私にはわからない…。
突然のことに驚き、少し不貞腐れた感じで言葉を返す。