やっぱり…キスだけでは終われない

「もしもし、カナ。今、大丈夫?」

「もしもし、アヤちゃん。うん、平気だよ」

「ようやく出来たよ。ごめんね。ギリギリになっちゃって。それで明日、最後の調整をしたいんだけど、時間大丈夫?」

「こちらこそ、アヤちゃん忙しいの知ってるのに急がせてごめんね。明日なら何時でも大丈夫だよ」

「じゃあ、式場の方に先に持っていこうか?うちのショップもあるし、あまり持ち歩けるものでもないし。じゃあ明日ね」

「うん、明日。アヤちゃん、ありがとう」

土曜日なので私は仕事がお休みだったけど、柾樹はそんなことも言ってはいられないほど忙しいらしく、私一人でフィッティングに向かう。

「おはようございます」と言って、何度も打ち合わせをしてくれたプランナーさんに挨拶していると、後からアヤちゃんが大きな箱を抱えてきた。
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