やっぱり…キスだけでは終われない

「カナ?なんだか沈んでない?もしかして…マリッジブルー?」 

「…マリッジブルー……なのかな……」

思わずため息が溢れる。

「えっ?本当に?」

「わからないけど…これがそうなのかな?…とも思うけど…」

「何があったの?何か心配になることがあったの?」

「…あのね…。先週のことなんだけど…柾樹さんが寝言で『やっぱり…カナが1番だ』って言ったの」

「よかったじゃない。カナのこと大好きだから寝言でそんなこと言えるんでしょう」

「…そうなのかもしれないけど…誰と比べたのか気になったら、いつか私が1番じゃなくなる日がくるのかな…とか…」

「ないでしょう。あんなにカナのこと大好きで、片時も離れたくないって人が他の女と比較なんてしないでしょう」

「そんな風に見えるの?」

「じゃなきゃ、カナと再会するためにあんなに必死にならないよ」

「…でもね…。やっぱり私なんかじゃ、私なんかが彼の隣にいていいのかな…って不安になるの」
< 30 / 47 >

この作品をシェア

pagetop