やっぱり…キスだけでは終われない

「そうなの。新婚旅行に行くために休日も仕事しないと落ち着きそうにないみたいなの。そんなに無理しなくてもいいと思うんだけど…」

「そっか。じゃあ、柾樹さんには当日まで内緒にしましょうね」

「今日行けなくて残念がってたから、写メを送ろうと思ってたんだけど…」

「花婿さんには当日まで隠しておいたほうがいいって」

「そうかな…なんだか不機嫌になりそうなんだけど…」

「絶対に内緒よ。お楽しみは取っておかなくちゃ」

嬉しそうなアヤちゃんに提案された通り、当日までこの姿は見せないことになった。 

「カナはこのあとは打ち合わせするの?」

「今日はもう大丈夫」

「じゃあ…終わったら、ランチにいこうね」

「久しぶりにゆっくり話せるね」

場所をかえゆっくりと近況を伝えあうことになった。

少し前からアヤちゃんは修一さんと付き合いだしたと教えてくれた。熱心にアプローチされ、ようやく自分の気持ちがわかってきたのだとか…。

嬉しそうに話すアヤちゃんに反して、浮かない顔をする私に気がつき、心配そうに声をかけてきた。 
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