Restart〜二度目の恋もきみと
「まあ、君の進退については、君自身に決めさせてあげよう。
でも、秘書としては信用できないから、他部署に異動になるとは
思うけど、今まで他部署の子達に大きな態度を取っていたからね。
今更、受け入れてもらえるか分からないけど、自分の蒔いた種だから
仕方のないことだろう。何か異論はあるかな?」
俺の言葉に松谷は放心状態で立っていて、返事はない。
「じゃあ、下がってくれ。」
松谷はフラフラした足取りで踵を返した。
「あッ、それともう一つ君に忠告しておく」
俺の言葉に松谷はピタリと足を止めた。
「君が桜良を陥れる為に利用したあの男はかなり君に執着しているようだ。
今回は未遂に終わったから、刑期もそれほど長くないだろう。
誤解は解いたとはいえ、もし、出所して桜良にまた危険が及ぶことが
あれば俺は自分の身を犠牲にしても彼女を守るつもりだ。
俺だけじゃない、一緒になって桜良を守ってくれる人は沢山いるだろう。
それは彼女が今まで人に優しく接してきた結果だ。」
その言葉に松谷の肩が震える。
「だけど君はどうだろう?今まで人を陥れることばかりしてきて
自分を犠牲にしてでも守ってくれるものはいるだろうか?
これは君の為に言っている。これからは反省して自分の行いを正していってほしい。」
松谷は少しの沈黙の後、静かに部屋を出て行った。
でも、秘書としては信用できないから、他部署に異動になるとは
思うけど、今まで他部署の子達に大きな態度を取っていたからね。
今更、受け入れてもらえるか分からないけど、自分の蒔いた種だから
仕方のないことだろう。何か異論はあるかな?」
俺の言葉に松谷は放心状態で立っていて、返事はない。
「じゃあ、下がってくれ。」
松谷はフラフラした足取りで踵を返した。
「あッ、それともう一つ君に忠告しておく」
俺の言葉に松谷はピタリと足を止めた。
「君が桜良を陥れる為に利用したあの男はかなり君に執着しているようだ。
今回は未遂に終わったから、刑期もそれほど長くないだろう。
誤解は解いたとはいえ、もし、出所して桜良にまた危険が及ぶことが
あれば俺は自分の身を犠牲にしても彼女を守るつもりだ。
俺だけじゃない、一緒になって桜良を守ってくれる人は沢山いるだろう。
それは彼女が今まで人に優しく接してきた結果だ。」
その言葉に松谷の肩が震える。
「だけど君はどうだろう?今まで人を陥れることばかりしてきて
自分を犠牲にしてでも守ってくれるものはいるだろうか?
これは君の為に言っている。これからは反省して自分の行いを正していってほしい。」
松谷は少しの沈黙の後、静かに部屋を出て行った。