Restart〜二度目の恋もきみと
そして、次に桜良ちゃんが
お店に訪れた時に
“結婚することになったの”
と嬉しそうに報告されたのだ。

すごく幸せそうな桜良ちゃんを
前に口では“おめでとう”と
祝福したものの、胸の痛みを耐えるのに
必死だった。
結婚式にも招待されたけど、
僕は理由をつけて式には出なかった。

桜良ちゃんが別の男の隣で
幸せそうに並んで歩く姿を
きっと僕は笑顔で見ていられない...
そう思ったからだ。


僕を頼って必要としていた
桜良ちゃんはもういない。

どうして僕はもっと早く自分の気持ちに
気づかなかったのだろう..

後悔したところで遅いのに僕は
ずっと後悔していた。

そして、桜良ちゃんが離婚したと
聞いた今、僕の気持ちを押し留めるものは
何もない。

ずっと友達として振る舞ってきたけど、
もう自分の気持ちに嘘はつきたくない。


僕はまたあの頃のように
桜良ちゃんの隣にいたいんだ。
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