魔王様に溺愛されています
 空を飛ぶことが、怖くなくなったな…

 …だれかくる…

 …ほんとだ!…

 えっ、精霊たちが慌てだす。

 落ちる…

 「おっと…まったく、呼びに来たと思ったら…空から降ってくるとは」

 「ごめんなさい」

 「…スティナさま、そちらのものは?」

 「あぁ、すまない…先日、育て始めたんです。ほら、挨拶…」

 挨拶…この人は誰?

 「お初にお目にかかります。リーシア・ファーミルと申します」

 私は、背筋を伸ばし、お辞儀をする。

 「…初めまして、周りが言う魔王だ」

 この人が魔王?なんか、ほわほわしてるような…
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