魔王様に溺愛されています
 「封印って、何を封印してるの?」

 「暴走する魔物…人の負の感情や憎しみを力にしてしまった魔物たちだ…だが、今までこんなことはなかった」

 「神さま、王国は封印について、触ったことはありません」

 「魔国もです」

 「あぁ、もう一度、封印しなおすしかないか…」

 そう言うと、ㇲティナは扉の前に進み、扉に手をかざすと周りが光に包まれ、黒い霧は扉に吸い込まれた。

 (よかった。間に合いましたね)

 (エイルが言ってくれたんだね)

 (ㇲティナさまは気づかれていたようでしたが…)

 誰かに後ろから肩をつかまれた。

 「…久しぶりだね?」

 「だ、誰?」

 「今回は失敗したけど…きっと、君は、僕のところに来るよ。愛しい人?またね」

 「今のは…」

 (体が動かなかった…リーシア様…?あの人は?)

 「…知らない」

 私とさっきの人は、会ったことがある…でも記憶にない… 
 
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