ボンドツリー
オリビアから手紙が届いた。

心の暗いトンネルに光が差し込んだ。

手紙に綴られていたのはオリビアの過去と気持ち、そして僕との思い出だった。

オリビアの過去は僕とよく似ていた。

唯一違うのは僕の父は助かった、ということだった。

つらかっただろうね。

じかに会って、話がしたかった。

しかし、オリビアが今いるのは遠い場所だ。

それに今は仕事が忙しすぎてとても時間が取れる状況ではない。

だから僕はまた手紙を送る。

数日後、オリビアから返事が来た。

そうして僕らは手紙でやり取りをするようになった。

僕も仕事に身が入るようになり、オリビアも歌を懸命に頑張っているらしい。

そうして僕らはまたつながる。

手紙からオリビアの暖かな気持ちが伝わってくる。

明るい未来が僕たちを待っていてくれた。

後悔しても何も変わらない。

大事なのは後悔してから何をするか、だ。

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