誰か僕に気がついて
さよならばあちゃん

ばあちゃんはいつも
僕の心の支えだった

花が好きなばあちゃんは
花みたいに
優しかった

ばあちゃんになら
何でも言えたはずなのに
なぜか話せなかった

ばあちゃんがいつも言ってた

「ほんとうの神様のこと」

ちゃんと
聞いておけばよかった

さよなら沙知

おまえもきっと
辛いこといっぱい
あったんだよな

だけどおまえは強いよ

何でもひとりで決めて
何でもひとりで
行動していた


さよなら朝倉未来

僕の初恋
そして僕の
唯一のオアシスだった

心の中では何万回も
「好きだ」と言ったのに
顔を見るだけで
情けないくらい緊張した

それでも僕は
しあわせだった


さよならみんな


生きていることが

もう誰のためにもならない

そんな僕の心のむなしさを

ほんの少し

少しでいいから

どうかわかってほしい

僕が生きる意味はない

もう終わりがきた

何もかもから開放される

苦しまなくていい

これで僕のすべてが終わる

神様!僕の中にいるなら聞いてくれよ!

僕は今、死んでしまいたいほど、苦しい!

こんな苦しい人を救ってくれよ!

ばあちゃん、これでいいのか!

神様、ちゃんと聞いてくれてんのか!

さよなら・・・





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