眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす
「………だ、だいじょぶで…ぅ…」
答えようとしても、先程の痛みがまだ飛んでいかず上手く言葉が出てこない。
知らない人だからもっとだ。
とにかく今は、ゆっくりどこかで休ませて欲しい…。
目を瞑って痛みに耐えていたら、体がふわりと浮く感覚。
……………え?
「本当にごめん。このまま保健室に行こう」
どうやら一瞬のうちに、私は先輩と思われる人にお姫様抱っことやらをされているようで。