眠り姫の枕になりたい王子たちは、今日も姫を甘やかす

「ちょっと待っててね。今色々持ってくるから」



「あ、ありがとうございますっ…」



よかった…これで思うままに息ができる。



さっきまではろくに息継ぎができてなかったから。



「…うん、とりあえずこれで冷やして。もし痛みがひどくなるようだったら、すぐ僕のところに来てね。ちゃんとした対応をとるから」



神々先輩はテキパキと袋に氷と水を入れたあと、そう言いながら袋を手渡した。



「す…みません、何から何まで…」



仮にも先輩なのに、わざわざお手を煩わせてしまった。

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