【電子書籍化】飼い犬(?)を愛でたところ塩対応婚約者だった騎士様が溺愛してくるようになりました。

騎士のあなたを推したいです



 ベルトルトは、密かに頭を抱えていた。

「これ……。背後にいる貴族、あるいは組織が、かなり大物じゃないのか」

 手にした書類には、先日から連続で起こっていた光魔法を持つ人間を狙った事件についての調査報告が記されている。
 メルシア・メルセンヌも、その被害者の一人だ。

 だが、今まで命を取られたものはいなかったこともあって、捜査の人員は事件の規模の割に少ないままだ。それも、おかしいことのようにベルトルトには感じられた。

 能力は高いが誤解されやすい上司。
 血気盛んな部下。
 無茶ばかり言う上層部。

 騎士の世界も、一枚岩ではない。
 だからこそ、調整役がいるかいないかが、生き残る上で大きい。
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