【受賞】【書籍化】国をあげて行う政策によって付き合いを始めた二人のお話。
クリスはのんきに椅子に座ってお菓子を食べていた二次元発言の男――ダグを呼びつけた。
「一緒に術をかけろ、彼女一人では術を破られる」
ダグは危うくお菓子を喉に詰まらせそうになったが、クリスの怒っているような表情と、同僚――リサが苦しそうな表情をしていることから、今の状況を読み取った。口の中を潤すように、一気に手元にあったお茶を飲み干すと、立ち上がってこちらへやってくる。
「なんですか、あの状況。副団長の彼女さん、やられちゃいそうじゃないですか」
「いいから、術をかけろ。私は下に行く」
「はいはい。ま、副団長の彼女が二次元じゃなかったってことで、安心はしました」
こいつ、いつか埋めてやろうかと思っているクリスではあるが、今はそれどころではない。
監禁部屋の扉の前に立つと、その扉を開けるように女性騎士へと合図を送る。監禁部屋に二人一組で入るのは、このように扉の管理をする者と話を聞く者が必要になるためだ。
監禁部屋に入ったクリスは、その身を彼女たちからの死角になるような場所に滑り込ませた。クリスがここにいることを、特にあの二人に気付かれてはならない。
状況を察した女性騎士も何事もなかったかのように自分の立ち位置に戻る。さすがフローラの同僚なだけある。
「家柄、容姿、能力、どれをとってもクリス様に釣り合うのは私しかいないはず。だけど、私に魔力がなかった。だから調べたの。どうしたら魔力が備わるか。クリス様と釣り合うような魔力を手に入れるにはどうしたらいいのかって」
フローラが苦しそうに顔を歪めたのは、恐らく闇魔法で何らかの拘束を受け始めたからだ。
「一緒に術をかけろ、彼女一人では術を破られる」
ダグは危うくお菓子を喉に詰まらせそうになったが、クリスの怒っているような表情と、同僚――リサが苦しそうな表情をしていることから、今の状況を読み取った。口の中を潤すように、一気に手元にあったお茶を飲み干すと、立ち上がってこちらへやってくる。
「なんですか、あの状況。副団長の彼女さん、やられちゃいそうじゃないですか」
「いいから、術をかけろ。私は下に行く」
「はいはい。ま、副団長の彼女が二次元じゃなかったってことで、安心はしました」
こいつ、いつか埋めてやろうかと思っているクリスではあるが、今はそれどころではない。
監禁部屋の扉の前に立つと、その扉を開けるように女性騎士へと合図を送る。監禁部屋に二人一組で入るのは、このように扉の管理をする者と話を聞く者が必要になるためだ。
監禁部屋に入ったクリスは、その身を彼女たちからの死角になるような場所に滑り込ませた。クリスがここにいることを、特にあの二人に気付かれてはならない。
状況を察した女性騎士も何事もなかったかのように自分の立ち位置に戻る。さすがフローラの同僚なだけある。
「家柄、容姿、能力、どれをとってもクリス様に釣り合うのは私しかいないはず。だけど、私に魔力がなかった。だから調べたの。どうしたら魔力が備わるか。クリス様と釣り合うような魔力を手に入れるにはどうしたらいいのかって」
フローラが苦しそうに顔を歪めたのは、恐らく闇魔法で何らかの拘束を受け始めたからだ。