月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
アンネマリーがここぞとばかりに自分の優秀さをアピールする。
<稀代の聖女>と持て囃されていたクリスティナと比べても、自身の魔力量は遜色がないと彼女は自負しているのだ。
それにクリスティナが出来たのなら、自分も十分聖女としてやっていけるはずだと、アンネマリーは常々思っていたのだ。
「それは素晴らしい! さぞや優秀なのでしょうね」
アンネマリーの狙い通り、アレクシスは彼女に好感を持ったようだ。
この調子で行けば、大神官から守って貰えるだろうし、自分を聖女として迎え入れてくれる……と、浅ましく計算していたアンネマリーの思考は、次のアレクシスの言葉で停止する。
「では、聖女となられたのであれば、勿論<神聖力>はお持ちですよね? 貴女の得意とする魔法をここで見せていただけますか?」
「……え?」
「聖女はこの国を魔物から守る結界を張り、瘴気を浄化する<神聖力>を持つ方のことですよ? まさか腕輪を付けただけで聖女になれる……なんて思っていませんよね?」
「あっ……!」
アレクシスの言葉に、アンネマリーは根本的な勘違いに気が付いた。てっきり腕輪さえ身に付けていれば聖女になるのだと何故か思い込んでいた。
いくら魔力が多くても、アンネマリーの頭は残念な出来であった。
<稀代の聖女>と持て囃されていたクリスティナと比べても、自身の魔力量は遜色がないと彼女は自負しているのだ。
それにクリスティナが出来たのなら、自分も十分聖女としてやっていけるはずだと、アンネマリーは常々思っていたのだ。
「それは素晴らしい! さぞや優秀なのでしょうね」
アンネマリーの狙い通り、アレクシスは彼女に好感を持ったようだ。
この調子で行けば、大神官から守って貰えるだろうし、自分を聖女として迎え入れてくれる……と、浅ましく計算していたアンネマリーの思考は、次のアレクシスの言葉で停止する。
「では、聖女となられたのであれば、勿論<神聖力>はお持ちですよね? 貴女の得意とする魔法をここで見せていただけますか?」
「……え?」
「聖女はこの国を魔物から守る結界を張り、瘴気を浄化する<神聖力>を持つ方のことですよ? まさか腕輪を付けただけで聖女になれる……なんて思っていませんよね?」
「あっ……!」
アレクシスの言葉に、アンネマリーは根本的な勘違いに気が付いた。てっきり腕輪さえ身に付けていれば聖女になるのだと何故か思い込んでいた。
いくら魔力が多くても、アンネマリーの頭は残念な出来であった。