月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
そして意外と綺麗な文字で書かれた地図に従い町の中を見物しながら歩いていると、しばらくして目的地である本屋へと辿り着く。
「アウルム、この本屋さんに行きたいんだけど良い? もしかすると外で待ってて貰うことになるかもしれないけれど……」
『いいよー。ここでまってるよー』
アウルムはそう言うと、店の扉近くの邪魔にならない場所で丸まった。どうやら待っている間眠っているらしい。
「なるべく早く戻ってくるからね」
ティナはアウルムにそう言うと、本屋の扉を開けて中に入った。
宿の主人が言っていた通り、本屋は広く大量の本が所狭しと並んでいた。
ジャンルごとに分けられている本を眺めながら、ティナはゆっくりと店内を歩く。
「あ! これ……!」
ティナは店の端っこに精霊関係の本が数冊並んでいるのを発見した。
それはクロンクヴィスト王国が精霊信仰になった経緯や、建国神話などが書かれた本だ。
それらの本を持ったティナは早速買って帰ることにする。
五冊ほど買うのでかなりの重量になるが、魔法鞄を守っているティナに躊躇いはない。
そうしてティナは待ってくれていたアウルムにお礼を兼ね、露天で肉を買うと町を散策しながら宿に戻ったのだった。
「アウルム、この本屋さんに行きたいんだけど良い? もしかすると外で待ってて貰うことになるかもしれないけれど……」
『いいよー。ここでまってるよー』
アウルムはそう言うと、店の扉近くの邪魔にならない場所で丸まった。どうやら待っている間眠っているらしい。
「なるべく早く戻ってくるからね」
ティナはアウルムにそう言うと、本屋の扉を開けて中に入った。
宿の主人が言っていた通り、本屋は広く大量の本が所狭しと並んでいた。
ジャンルごとに分けられている本を眺めながら、ティナはゆっくりと店内を歩く。
「あ! これ……!」
ティナは店の端っこに精霊関係の本が数冊並んでいるのを発見した。
それはクロンクヴィスト王国が精霊信仰になった経緯や、建国神話などが書かれた本だ。
それらの本を持ったティナは早速買って帰ることにする。
五冊ほど買うのでかなりの重量になるが、魔法鞄を守っているティナに躊躇いはない。
そうしてティナは待ってくれていたアウルムにお礼を兼ね、露天で肉を買うと町を散策しながら宿に戻ったのだった。