月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
「あっ! 精霊王様のお名前がルーアシェイア様なんですね!」

《そうよ。ルーアシェイア様はラーシャルード様がお生みになられた、わたしたちの王の一人なのよ》

「──え……?」

 ティナは精霊の言葉に絶句する。何故なら、ラーシャルード教は精霊信仰を否定しているからだ。
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