月下の聖女〜婚約破棄された元聖女、冒険者になって悠々自適に過ごす予定が、追いかけてきた同級生に何故か溺愛されています。
「いつも有難うね。ティナちゃんのおかげでとても快適だわ」
アネタの髪を乾かし終われば、続けてイロナの髪の毛を乾かしていく。母娘ともどもすっかりティナに世話になっている。
「えへへ。快適なら使えるものは何でも使う主義なんです」
「でも、それって風と火の複合魔法でしょう? ティナちゃんって優秀な魔術師なのね」
「いえいえ。自分が楽しようと覚えたんですよ。この魔法、洗濯物も乾いて便利ですし」
二属性の複合魔法は魔力のコントロールが難しく、魔力操作に長けていないと上手く使いこなせない。しかしティナはごく自然に魔法を発動しているのだ。
普通であればティナレベルの魔術師なら冒険者にならずとも、高待遇の仕事は山ほどある。しかし敢えて冒険者になったティナに、イロナは訳ありかな、と考えた。
それでも護衛以外の仕事はする必要無いのに、こうして世話になりアネタを可愛がってくれるティナに、イロナは余計な詮索はしないでおこうと思っている。
「そう言えば、トール君と同じ部屋でなくても良いの? 私としてはアネタを見て貰えるから助かるけれど」
「ふぇ?! そ、そんな同じ部屋なんて無理です無理!!」
ティナが赤い顔で否定する。どう見ても両想いの二人なのに、お互いがお互いの気持ちに気づいていないようだ。
アネタの髪を乾かし終われば、続けてイロナの髪の毛を乾かしていく。母娘ともどもすっかりティナに世話になっている。
「えへへ。快適なら使えるものは何でも使う主義なんです」
「でも、それって風と火の複合魔法でしょう? ティナちゃんって優秀な魔術師なのね」
「いえいえ。自分が楽しようと覚えたんですよ。この魔法、洗濯物も乾いて便利ですし」
二属性の複合魔法は魔力のコントロールが難しく、魔力操作に長けていないと上手く使いこなせない。しかしティナはごく自然に魔法を発動しているのだ。
普通であればティナレベルの魔術師なら冒険者にならずとも、高待遇の仕事は山ほどある。しかし敢えて冒険者になったティナに、イロナは訳ありかな、と考えた。
それでも護衛以外の仕事はする必要無いのに、こうして世話になりアネタを可愛がってくれるティナに、イロナは余計な詮索はしないでおこうと思っている。
「そう言えば、トール君と同じ部屋でなくても良いの? 私としてはアネタを見て貰えるから助かるけれど」
「ふぇ?! そ、そんな同じ部屋なんて無理です無理!!」
ティナが赤い顔で否定する。どう見ても両想いの二人なのに、お互いがお互いの気持ちに気づいていないようだ。