恋の方程式。(短編)
次の日
いつも喧嘩したらどっちかが家に行って1日で仲直りしてる。
流石に私から行くのが正しいって思ってた。
けど、心なしか春翔が来てくれるんじゃないかって期待してた。

けど、春翔は家の前にいなかった。
流石にずっと気まずいのは嫌だったから春翔の家まで行った。

ピンポーン
春翔の家のインターホンを鳴らす。
『はーい』
出てきたのは春翔のお母さんだった
「あら、どしたのあーちゃん。」
「おばさん、おはようございます。春翔居ますか?」
「春翔ならもう学校行っちゃったわよ。」
「そうですか。わかりました」
「喧嘩でもしちゃったの?珍しい」
「いや…」
私は肯定も否定もできないまま1人で学校へ向かった。
足取りは重かった。
(学校に着いたらすぐ春翔に謝ろう)

「春翔」
「なに」
春翔の素っ気ない返事に少し動揺した。
「昨日はごめん。八つ当たりだった。」
春翔の手が私の方に伸びてくる。
ギュッ
びっくりして目をつむる。
ポンポン
春翔に頭を撫でられた。
私は驚いて、目を見開いた。
「ははっ、なんだその顔笑」
春翔は笑ってた。
「ごめん、今朝ほんとはお前の家行こうとしてたんだけど、今日、日直で早く行かないと行けなかったんだ。連絡しとけばよかったな。ごめん。」
「い、いや。大丈夫‼︎私こそごめんね」
「何がだよ。お前が俺に八つ当たりするのは日常茶飯だろ。」
「はぁ?何言ってんのよ。私がキレ症だって言いたいわけ?!」
「ちげーよ。そんなに怒んなよ」
そんないつも通りの会話をして、私たちは無事和解した。

「葵」
真剣な顔で結衣が私を呼んだ。
「あ、結衣…」
「ちょっとこっち来て。」
結衣に引っ張られながら教室から出た
「葵、横田くんのこと好きなの?」
「へ⁈好きじゃないよ…‼︎」
「そっか。よかった‼︎
あ、ねぇ葵!私修学旅行の自由行動のとき横田くんと2人でまわりたいの。いいかな?」
「え?あ、うん…」
「ほんと⁈やったぁ!」
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