恋の方程式。(短編)

親友の定義

『私たち親友だよね?』

「もう一回聞くけど、葵は春翔くんのことが好きなの?」
「う、ううん!
私と奏が話してたのはそっちの春翔じゃなくて、私のいとこの晴人の方!」
いとこに「晴人」がいるのは本当。
だけど、さっき話してたのは幼馴染の春翔の方。
「だから、結衣の誤解…!ごめんね、勘違いさせるようなことしちゃって‼︎」
「…そっか!それは私もごめん!葵はその晴人くん?が好きなの?」
「あーうん!…そうそう!」
「そうなんだ!じゃあ私、葵の恋応援する!」
「あ、ありがとう‼︎」

結衣にウソをついてしまった。
あんな状況でウソをついた自分が嫌いになりそうだ。
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