きら×うさ〜想いがつながる7日間〜
「別世界?」

「だって、将来は親の会社継ぐんじゃ……」

「いやいや。俺次男だから継がないよ。そもそも継ぐの決まってたら入学してないし」


改めて言われてハッと気づく。

紫月くんの入学理由は社長目当て。
金の夫婦の卵が頭の中を占領しててすっかり忘れてた。


「そうだったね。でも、どうして社長に?」

「それは、兄ちゃんに負けたくないからだよ」


真の理由、まさかの打倒兄貴。
そういえば、畠中くんと首位争いしてたんだっけ……。


「菜々夏さん」


すると、そっと両手を握られた。


「これからもずっと、俺のそばにいてください」


真っ直ぐ放たれた言葉に、胸がトクンと高鳴った。

クールで礼儀正しくて、笑顔がとても素敵で。
だけど、ちょっぴり負けず嫌いな王子様。

正直、この気持ちが恋愛感情かどうかはわからない。

けど──紫月くんとなら、真の金の夫婦の卵になれるかも。


「はいっ。もちろん」


笑顔で返事をした後、私達は想いを伝え合うようにおでこをコツンとくっつけた。

END
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