ド底辺の「たらいまわし王女」の私が「獅子帝」と呼ばれるおっさん皇帝に嫁いだら、超溺愛が始まりましたが……。あの、これって何かの間違いではありませんか?

家族からの誕生日プレゼント

 無意識の内に、ジークの方へ上半身を乗りだしていた。

 いまのわたしの表情って、きっと期待に満ち満ちているわ。

 全員に「厚かましい」って思われていないかしら。

 そんなふうに葛藤していると、ジークがこめかみのあたりをトントンと指先で叩いた。
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