【完結】呪われ令嬢、王妃になる
「本当にありがとうございますっ!」
「ああ、君とそのメイドさんはすごく仲がよさそうだったからね。別れるのは辛いだろうと思って」

 シェリーは再びお礼を告げると、アリシアに促されてテーブルについて食事を続ける。
 これまで虐げられてきたシェリーは温かいご飯に心まで温まり、そしてほっとした。

(なんて美味しいんだろう)

 こっそりとアリシアがキッチンからもらってきてくれたパンやスープも美味しかったが、昔の可愛がってもらっていた頃の食事と比べても豪華な目の前の食事に思わずスプーンが止まらない。
 そんななんとも美味しそうに食べるシェリーの様子をジェラルドは嬉しそうに眺めていた。

 そして、デザートが運ばれてきたときにジェラルドはシェリーに言う。

「シェリー」
「はい、なんでしょうジェラルド様」
「このあと、私の部屋に来てくれるか?」
「へ?」

 シェリーは思わず持っていたデザートフォークを落としそうになった──
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