私たちのカンケイは【短編】
「……ヨナは俺のことどう思ってる?
家族か?兄?友達?…俺は、お前のなんだ」
『……分からない』
ヨナからしたら俺はただの飼い主にすぎないのか?
「ヨナは、俺が他の女を好きになったとしてもいいのか?」
『そんなの、ダビの勝手でしょ?誰を好きになろうが、私には関係ないことだから…』
「俺が…、俺がヨナを好きだとは考えたことはないのか?」
『…。考えるも何も、そんなのありえないでしょ?』
「なんで?」
『だって…私はダビに好かれる理由がない』
こいつの境遇がそうさせてるからだろうけど、
こいつの自己肯定感の低さに、めちゃくちゃムカつく。
まるで、俺の気持ちを否定されているように感じる
「何でお前はそうなんだよ」
『っ、ダビ?』
「お前を好きになることになにか理由が必要なのか?」
『…え?』