私たちのカンケイは【短編】
「ヨナ、俺はヨナが好きだ。ずっと昔から」
『……嘘、つかなくていいよ』
「嘘じゃない」
『ダビは、優しいから、私が安心できるように、寂しい思いさせないようにそう言うって、分かってるよ』
「そうじゃねぇよ。ちゃんと、聞け。
お前の言っていたワガママってやつも、俺がそこにつけ込んだんだ。ずっと、ずっと好きだったから…身体だけ繋がってても意味ないのは分かってたけど、ヨナが好きな人ができるまででも、繋ぎ止めたいって思ってた」
『っ、、』
「俺が付き合ってって言ったとして、ヨナは好きじゃなくても俺に恩を感じて断れないんじゃないかと思うと言えなかったんだ」