巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
(もしあの側近さんに会う事があったらお礼を言おう! 命の恩人だものね!)
「そう言えばエルの事、ずっと悪魔だって勘違いしていたんだけど……それって不敬罪で投獄されちゃったりなんかするのかな……?」
恐る恐る質問した私に、エルが笑いを堪えながら「そんな事はしませんのでご安心下さい」と言ってくれたので、私は「良かった〜!」と安堵のため息をつく。
「貴女は僕の姿を見てそう思ったのでしょう? 僕は黒尽くめでしたしね。アルムストレイム教に於いて黒は忌むべき色ですから、そう思われても仕方なかったと思います」
「あ! そうそう、どうやって髪の色を変えていたの? 髪の色って変えられるの?」
エルの黒尽くめという言葉にそう言えばと思い出す。エルが初めから金髪だったなら、私は悪魔だと勘違いしなかっただろう……多分?
「これは友人に教えて貰った魔法ですね。友人の場合は光を屈折させていますが、僕は少々違う方法を使っているのです」
エルの友達って魔導士かな? そんな魔法聞いたことがないや。
「違う方法って? 光を屈折させてるってことはお友達は光属性なんだよね? じゃあ、エルも光属性なの?」