巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
そんな私の疑問にエルが答えてくれたことによると、あの付き人だと思っていた人はエルの側近の一人で、今は神殿本部に潜り込んで色々探っているのだそうだ。そりゃバレたらやばいよね。
「こちらにも色々事情がありましてね。彼にはアルムストレイム教の事を調べて貰っていたのですよ」
事情というのは王室と神殿本部のあれこれだろう。きっと神殿から国教にしろー! とか何とか言われているのだと思う。この国は法国と相対している帝国の隣国だ。だから法国にとってこの国はすごく重要な拠点となるから、法国は総力を挙げて落としにかかるだろう。
「エルも大変なんだね……法国から色々言われているんでしょ?」
「そうですね。連日のように面会依頼がありますね。ほとんど断っていますが」
「うわぁ……」
忙しい王太子に連日面会依頼とか……迷惑にも程がある。だけどそれぐらい法国にとって重要なことなのだろう。
「でも、そっか……。あの付き人さんがエルに孤児院の事を報告してくれたんだ……」
あの時は裏門から追い出されて絶望したけれど、それはエルの側近だとバレないためには仕方がないことで。