巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 王宮には現在使われていない離宮があるので、そこで子供達を預かるよう手配しているのだそうだ。

 そして私と子供達を離宮に連れて行く手筈だったけれど、バザロフ司教の使いの人達が私を拉致したので予定がずれてしまったらしい。


「子供達の身の回りの物は部下達に纏めさせるつもりですが、貴女の物は……その、部下達に触れさせる訳にはいかないので……」


(あー、うん、そうだよね。一応私も年頃の女性ですしね。下着とか触られるのはちょっとなぁ……)


「なるほどね。色々疑問が解けて良かったよ」


 子供達には明日の朝に事情を説明する事になった。私も寝る前に荷物を纏めないといけないな、と考えた時、お爺ちゃんを思い出した。


「エル、お爺ちゃん……司祭様が戻ってきた時、孤児院が空っぽだったら驚くと思うんだけど……どうしよう?」


 もう一年以上も帰って来ないけど、元気にしているのかな……。お爺ちゃんの事だから大丈夫だとは思うけれど、もう歳だし。


「その事なのですが、ちょうどサラに伝えなければと思っていたのです」


「え……? エルはお爺ちゃんがどうしているか知っているの!?」
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