巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
エルの説明によると、今までは孤児をアルムストレイム教の神殿で引き取って貰い、助成金を払って育成を委託していたけれど、これからは神殿ではなく国が福祉事業の一環として運営しようと言う事になったのだそうだ。
「我が国の子供達を他国の宗教施設に預けるのは不自然ですから」
ずっと昔からそんな体制だったから、普通はそういうものだと思い込んでいたけれど、そう言われれば確かにおかしいもんね。
「この事業はサラの孤児院の一件があったからこうして形になったんですよ。この件をきっかけに他の孤児院に対して調査を行った結果、助成金や寄付金が十分行き渡っていなかった孤児院が幾つも見つかったんです」
「そうだったんだ……」
子供達に使われるはずのお金をネコババした奴らが他にもいたとは……! そんな人間達が為政者や聖職者だとは片腹痛い。
「ですので、国家事業として運営するに当たり、ソリヤの孤児達で試験的に孤児院──児童養護施設の運営を実施させていただく事になりました。その為にサラ達には王宮へお越しいただきたいのです」