巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
八歳になる子供は無料で鑑定の儀を受けられるけど、それ以外の年齢で受けようと思うと結構な金額がかかってしまうのだ。自分としては無駄な出費は抑えたい。
「……貴女がそれで良ければ」
私が属性について積極的に知りたいと思っていないのを察したのだろう。エルはそれ以上追求してこなかった。
そうしてエルとたくさん話してスッキリ出来た私は、離宮に行くための準備に備えて休む事にする。
気がつけば夜はすっかり更けていて、早く寝ないと寝坊してしまいそうだ。
「お疲れのところ夜分遅くまですみませんでした。貴女が離宮に来る事を了承してくれて嬉しいです。しばらくは落ち着かないと思いますが、どうぞよろしくお願いしますね」
「うん、私も頑張る……じゃない、頑張ります! どうぞよろしくお願いします!」
いつも通り返事をしようと思ったけれど、お世話になる人に対して使う言葉遣いじゃないと気付いた私は慌てて言い直す。
そんな私をエルは優しい瞳で見つめると、そっと顔を寄せ、私のおでこに唇を落とした。
「……!? ……!!」
おでこにキスをされたと気付いた私の顔が熱く火照る。