巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
エルが殊の外真面目な顔をしているので、大切な話かなと思った私は思わず姿勢を正す。
「はい! どうぞ!」
姿勢を正したからか、つい畏まった返事になってしまったけれど、正直何を聞かれるのだろうと内心ドキドキだ。
「貴女の魔力はどの属性ですか?」
「……ん? 私の属性? ……そう言えば何だろう?」
「──え……!?」
予想外だったのだろう、私の返事にエルが絶句している。
今まで気にした事がなかったし、鑑定の儀に出ていないので、私は今更ながらに自分の属性を知らない事に気が付いた。
「え、えっと……! お爺ちゃん……じゃない、司祭様は受けなくてもいいって言ってたし、鑑定の儀を行う神殿はちょっと遠かったし……」
別に悪い事をした訳でもないのに言い訳みたいになってしまった。
でも魔道士になるつもりなんて無いし、生活に不便さも感じなかったから魔法を使う機会も無いしで、私自身、属性の事なんてすっかり忘れていたのだ。
「そうですか……では、今度神殿で鑑定して貰いませんか?」
「うーん、そうだなぁ。でも私の属性はお爺ちゃんが知ってると思うから、戻ってきたら聞いてみるよ」