巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
エルの話を聞いた子供達は口に両手を当ててコクコクと頷いている。そんな仕草やエルの言うことを素直に聞いている姿はとても愛らしい。
だけど子供達にほっこりしている場合じゃない。このままでは子供達をちゃんと見ていなかったのかとエルや部下さん達から注意を受けてしまう。
「殿下、私の不注意でお騒がせしてしまい、大変申し訳ありませんでした!」
もしかすると王宮への立ち入りを禁止されてしまうかもしれない、と思った私は誠心誠意謝罪する。子供達は王宮に来るのを凄く楽しみにしているので、立入禁止だけは避けたいのだ。
「大丈夫ですから、頭を上げて下さい。子供達が元気いっぱいなのは良い事ですし、それに今僕が言ったこともちゃんと守ってくれると思いますし……」
エルの言葉に、子供達が慌てて「約束守る!」「もううるさくしないよ!」「ごめんなさい、王子様に会えてうれしかったの!」と口々に言い募る。
一生懸命話す子供達にエルは「怒っていませんよ。大丈夫ですから」と優しく言い含めている。
そんなエルの姿は慈愛に溢れ、キレイな見た目と相まってとても神々しく見える。
(……ああ、眼福……)