巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
(あー……。でもそっか。お爺ちゃんの名前、よく考えたら貴族家門名だもんね。どうしてすぐ気付かなかったんだろ……)
私がお爺ちゃんの名前を知ったのは、神殿本部に連れて行かれた時で、お爺ちゃんに会えた嬉しさで色々吹っ飛んでたし、怒涛の展開だったし。
「あの大聖アムレアン騎士団団長を務められていた方とは知らず……大変失礼致しました。今までの無礼をどうかお許しください」
散々お爺ちゃんにイチャモンを付けていた、おじさん議員が頭を下げて謝罪する。すると一緒になって難癖をつけていた神殿派議員達も、同じ様に謝罪しだした。
(うわぁ……貴族が頭を下げるところなんて初めて見たよ……)
でも、神殿派議員達の手のひら返しも仕方がないことなのだろう。
このまま反対し続けても、自分の首を絞める事になると気付いた議員達は、神殿側につくか王族派につくか計算し、王族派に鞍替えるつもりなのだ。
他国の貴族達すら憧れる、大聖アムレアン騎士団の団長という肩書は、私が思うより遥かに強い影響力を持っているらしい。