巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「本当はずっと前に想いを伝えようと思っていたんです。だけど中々タイミングが掴めなくて。それなのに、まさかこんな事になるとは……全く予想出来ませんでした」


「あ、貴女が貴族になったから告白したわけじゃありませんから! 確かに身分の違いにはずっと悩んでいましたけれど、もし貴女が僕を受け入れてくれたなら、王族の身分を捨ててもいいと本気で思っていたんです。それに僕が平民になったとしても、貴女を養えるだけの給金を稼げる仕事に就けますし、苦労をさせるつもりは絶対にありませんでした。ちなみに住居は──……」


 照れ隠しもあるのだろうけど、言い訳するかのように、エルが早口で捲し立てる。


(そんなに必死にならなくても、エルの気持ちを疑うわけないのに……)


 ヱルの気持ちを聞いて、私の胸から喜びがどんどん溢れてくる。エルもずっと、私と同じ様に悩んでくれていたなんて──しかも、身分を捨てることまで考えてくれるなんて。


「……ふふっ」


「サラ……?」


 思わず笑みが溢れた私を、エルが不安そうに見ている。もしかして誤解させてしまったのかもしれない。
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