巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「ごめんごめん。エルも私と同じ気持ちだった事が嬉しくて……教えてくれてありがとうね」
「それって──」
「うん。私もヱルのことが好きだよ」
私は心を込めた言葉とともに、エルに笑顔を向ける。
そんな私の笑顔を見たエルは、一瞬目を見開いた後、嬉しそうにふんわりと微笑んだ。
「……僕もすごく嬉しいです。有り難うごさいます」
エルの幸せそうな笑顔に、両想いだと知らなかった時は、この恋を諦めようと思っていたけれど……。想いが通じ合った今、あの時諦めなくて本当に良かったと心から思う。
報われない恋に、たくさん悩んだし、正直苦しんだ事もあったけど、その時の辛さも想いも、全て自分が成長するためのものなのだと、ようやく理解出来た。
──結局何もかも、お爺ちゃんが言った通りだったのだ。
「お爺ちゃんにもう一度、お礼を言わなくちゃ……」
どれだけ感謝の言葉を告げたとしても、きっと私の想いはお爺ちゃんに伝え切れないと断言出来る。
「それなら、僕も一緒にお礼を言わせて下さい。シス殿には一生返せない恩が出来てしまいましたから」
「……うん! 一緒に行こう!」