巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
「そうですね……。では、一度騎士団を見学させていただいてもよろしいでしょうか?」
僕は今まで通り、シス殿に孤児達の面倒を見て貰おうと思っていたのだけれど、意外なことに彼は騎士団に興味があるという。
ヴィクトルから貴賓室での一件を聞き、シス殿がどれほどの実力者なのか知りたかった事もあり、僕は彼の希望を聞くことにする。
それからシス殿を騎士団に案内したのは良いけれど、その後何故か模擬戦が行われることになり、僕はヴィクトルが言っていた──まるで次元が違う──という言葉を理解した。
我が王国が誇る騎士団員と団長を瞬殺したシス殿に、力の差を実感したらしい団員達が、彼に師事したいと言い出したのだ。
「俺に師事したいって? じゃあ、俺が騎士団長になってもいいって言うなら考えるわ」
「本当ですか! 是非お願いします!!」
団員達のみならず、騎士団長が大喜びで了承したのには驚いた。
「……マジか。まさか即答されるとは思わなかったわ」
団員達のものすごい食い付きに、提案したシス殿がドン引きしている。そんなすぐに認められるとは予想しなかったのだろう。