巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

「それは属性の話になるのですが、御存知の通りこの世界には基本の四属性と、原初の属性である二属性が存在します」


 属性の話は誰でも知っていることだけれど、僕はシス殿の言葉を聞き漏らさないように、じっと耳を傾ける。


「そして希少な聖属性ですが、この聖属性をアルムストレイム教では<根源の属性>と呼んでいます。それは何故かというと、他の六つの属性は全て聖属性の派生だからです」


 この世界を作ったとされる至上神が『光あれ』と言われて光が生まれ、それと同時に闇も生まれた、というのがアルムストレイム教の聖典に書かれている内容だ。


 この時生まれた光と闇がそれぞれの属性を現すのだとしたら、聖属性は──……。


「人は神を真似て作られたと伝えられています。もし、神を真似たものが姿だけでなく、その能力も真似ていると考えてみて下さい」


 聖属性は古来より至上神の力が顕現されたものだと伝えられていた。僕はそれをただの比喩だと思っていたけれど。


「聖属性は正しく神の力だったんですね」
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