巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
<穢れし者>は生物に反応しているらしく、その身体を八方に広げてエル達を飲み込もうとする。
私が”危ない……!!“と思った時、エルが大声で「今だっ!!」と叫んだ。するとエルを始めとした騎士団の人達が一斉に<穢れし者>に向かって魔法を放つ。
「……!! ……!!!」
凄まじい光に包まれた<穢れし者>が、聞こえるはずがない悲鳴を上げて苦しんでいるような錯覚を覚える。だけどそれは錯覚ではなかったようで、光が収まった後には<穢れし者>の姿は綺麗サッパリ消えていた。
あれだけ濃い瘴気が充満していたのに今は全く息苦しくなくなり、本当に闇のモノが浄化されたのだと理解する。
「な……っ?! 馬鹿なっ! そんなはずないっ!! どうして闇のモノが消えるのだっ!!! ありえんっ!!!」
だけど、私より驚いているのはバザロフ司教の方で、予想外だったのだろう<穢れし者>の消失に半狂乱になっている。
「貴様ぁっ!! 一体何をしたっ?!! どうして<穢れし者>が浄化されたのだっ!! この国に聖属性の者がいるなど聞いておらんぞっ!!!」