巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。
聖属性持ちはここにいますよ、と私は心の中でそっと呟いてみる。
結局、私は見ていることしか出来なかったけれど。
「お前に答える義理はないっ!! バザロフ司教を捕らえろっ!!!」
エルの指示に、バザロフ司教は「……ちっ!!」と舌打ちしながら逃げようとしたけれど、騎士団員達の素晴らしい働きであっさりと拘束される。
「くそぅっ!!! 離せっ!!! 離さんかっ!!! この無礼者達めっ!!! 私は司教だぞっ!!!」
司教だったら何して良いのかとムカついたものの、取り敢えず悪人は拘束されたし、エル達は無事だったしでほっとする。
「サラっ!! 子供達は無事ですか!?」
バザロフ司教が見苦しく喚きながらドナドナされたのを確認したエルが、私達が避難していたところへ駆けつけてくれる。
「うん! 皆んな大丈夫だよ!」
子供達に怪我がないことを確認したエルの安堵した様子に、私は『本当にエルは優しいなぁ』と惚れ直してしまう。
「エルも無事で本当に良かったよ……! <穢れし者>相手に勝つなんて凄いね! でも聖水も無しでどうやって浄化したの?」