巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 光り輝く弓矢に射抜かれた闇のモノが怨恨の声を上げ、その叫びに呼応するかのように邪悪な気配が爆発的に膨れ上がり、玉座の間に瘴気が溢れていく。


 既の所で瘴気から逃れ、お爺ちゃん達が玉座の間から脱出する。

 あとちょっとでも脱出が遅れていたら、瘴気に囚われて闇のモノに飲み込まれていたかもしれない。


 闇のモノの身体は更に歪に変貌を遂げ、禍々しい瘴気が闇のモノを中心に渦巻いている。


「完全に同化する前に倒すぞっ!! 全員魔法をぶち込めっ!!」


「「「「「はいっ!!」」」」」


 お爺ちゃんの命令にエルや騎士団の人達が、それぞれが持つ属性の魔法を詠唱する。

 
『──天駆ける蒼穹となり驕りし者を撃滅せよ ウェントゥス・アルクス!』


『──猛る灼熱の炎となり全てを燃やし尽くせ イグニス・インフラマラエ!』


『──流転する水の槍となりかの敵を穿て リクオル・クリス!』


『──大地を揺さぶる石巌となり万物を砕け ウェルテクス・グランス!』


『──昏き深淵の刃となり全てを切り裂け オプスクーリタース・ラーミナ!』


『──眩き光の剣となり悪しき者を斬り刻め ラディウス・グラディオス!』
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