巫女見習いの私、悪魔に溺愛されたら何故か聖女になってしまいました。

 あっという間に魔力を練り上げ、呪文を完成させる手際の良さに、思わず惚れ惚れしてしまう。


 そして、それぞれの属性の色を放ちながら、六属性の魔力が闇のモノへと襲いかかる。


「──!? ……!! ……──!!!」


 声にならない絶叫に、攻撃が効いている手応えを感じる。

 市場の時の闇のモノにも効いていたし、間違いなく浄化の効果は出ているようだ。


「や、やったか……?」


「瘴気の増加が止まった……?」


「……俺、もう魔力がほとんど残ってないんだけど」


 騎士団の人達が闇のモノの様子を窺っているけれど、フラグを立てるのはやめて欲しい。


 攻撃が終わり、充満していた瘴気が少しずつ晴れていく。

 瘴気が無くなった玉座の間の中を改めて見ると、大理石でできた壁や床、柱のあちこちにヒビが入っている。

 抉れているところも沢山あって、豪華絢爛だった内装は見るも無残な状態となってしまった。


(……あちゃー。これは元に戻すの大変だろうなぁ……)


 そんな瓦礫まみれの玉座の間の真ん中あたりに、人間ほどの大きさの黒い塊が残っていた。
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