無口な担当医は、彼女だけを離さない。


「治療したくないなら無理強いは出来ないけどさ、このまま手放したらお前が最悪の状態で運ばれてくる未来しか見えないんだわ」

「大丈夫です、もし死ぬとしても人に迷惑はかけない形にしますので…」

「例えばなんだよ」

「え…発作起こしてそのまま…とか?まぁ結局いつかは見つかっちゃうんで完全に迷惑かけないことは無理かもですね」



私何話してんだろ。仮にも柊さんは人を救う側の人なのにこんな話をするなんて最低だ。



「あっ…ごめんなさい」

「何が。別に怒ってないよ」

「よ、良かった…」

「まぁただね。残された側は結構悲しいもんだよ」

「え?」

「自分が持ってた患者が死ぬのは…結構悲しい」

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