LIBERTEーー君に
なるほどーー貢とミヒャエルは自分たちの状況に戸惑い、詩月が目指していたことを理解した。
「まったく、大した奴だよ」
貢とミヒャエルは観客の囲いから解放され、互いに顔を見合わせた。
「確かに、セミファイナルの演奏は神がかっていた。自分にあんな演奏ができたことが信じられない」
「貢、お前もそう思うか? 俺もだ。ファイナルのチャイコフスキーを弾き終えて思ったよ。セミファイナルの演奏は越えられなかったと」
「当の本人はアッケラカンとしているし、ごく平常心だがな」
「ミヒャエル、周桜を誘って演奏しないか?」
「何!? 此処で?」
「そう、此処の……行くぞ」
貢がロビーを出て、詩月を探して走り出した。
湖畔に吹く風からは、深緑の匂いと湖の匂いがした。
コンクールの熱気が残る避暑地の到る場所で、コンクール関係者や観光客が賑わっていた。
「まったく、大した奴だよ」
貢とミヒャエルは観客の囲いから解放され、互いに顔を見合わせた。
「確かに、セミファイナルの演奏は神がかっていた。自分にあんな演奏ができたことが信じられない」
「貢、お前もそう思うか? 俺もだ。ファイナルのチャイコフスキーを弾き終えて思ったよ。セミファイナルの演奏は越えられなかったと」
「当の本人はアッケラカンとしているし、ごく平常心だがな」
「ミヒャエル、周桜を誘って演奏しないか?」
「何!? 此処で?」
「そう、此処の……行くぞ」
貢がロビーを出て、詩月を探して走り出した。
湖畔に吹く風からは、深緑の匂いと湖の匂いがした。
コンクールの熱気が残る避暑地の到る場所で、コンクール関係者や観光客が賑わっていた。