LIBERTEーー君に
7章 共に奏でる……
詩月はカノンを弾き終え、脱落するようにピアノに俯せた。
詩月の肩が忙しく上下していた。
「ちょっと詩月、詩月」
ビアンカはそっと抱え起こしながら、「マスター、お水を」と叫んだ。
ミヒャエルが詩月の脇を抱えて立たせ、詩月の腕を肩に回し支えた。
「おい、大丈夫か。しっかりしろ」
「……ピアノがまとも……だと……余計な神経使……わないな……演奏に……集中で……きる……」
詩月は息を切らし、ぜいぜいと喉を鳴らしている。
「詩月、お水。大丈夫、えっとーー」
「そこのソファー開けて。詩月、座らせるから」
「ビアンカ、薬はシャツのポケットだ」
詩月は慌てる面々を知ってか知らずか、ぐったりしてソファーに身を委ねた。
ビアンカが詩月の口に、水をゆっくり流しこんだ。
「ほら、」
「緒方……大丈夫……しばらくじっと……してれば」
「ぜいぜいしながら、何言ってんの」
詩月の肩が忙しく上下していた。
「ちょっと詩月、詩月」
ビアンカはそっと抱え起こしながら、「マスター、お水を」と叫んだ。
ミヒャエルが詩月の脇を抱えて立たせ、詩月の腕を肩に回し支えた。
「おい、大丈夫か。しっかりしろ」
「……ピアノがまとも……だと……余計な神経使……わないな……演奏に……集中で……きる……」
詩月は息を切らし、ぜいぜいと喉を鳴らしている。
「詩月、お水。大丈夫、えっとーー」
「そこのソファー開けて。詩月、座らせるから」
「ビアンカ、薬はシャツのポケットだ」
詩月は慌てる面々を知ってか知らずか、ぐったりしてソファーに身を委ねた。
ビアンカが詩月の口に、水をゆっくり流しこんだ。
「ほら、」
「緒方……大丈夫……しばらくじっと……してれば」
「ぜいぜいしながら、何言ってんの」