先生の隣にいたかった

〜先生にもう少し早く、生徒としてではなく出会っていたのなら〜

あれは高校入試の時。私は先生から目を離すことができなかった。多分、一目惚れしたんだと思う。
一度好きだと自覚してしまえば、自分では歯止めが効かなくなる。先生が他の生徒と話してるだけで嫉妬して、落ち込んで、先生から話しかけられただけでとても嬉しくて、勝手に舞い上がって。
それぐらい、どうしようもなく、先生のことが好きだった。でも、私は生徒だから恋愛対象として見られていなかったと思う。だから私はそれをいいように利用して、ストレートに気持ちを伝えようとしてしまった。
先生に恋をする。それがこんなにも辛いとは思わなかった。そして、あんなにも先生を苦しめてたなんて思っていなかった。先生、ごめんね。こんなんになるなら、好きにならなければ良かったね。たとえそう思っていても、嫌いになることなんて、できなかった。
それに先生は伝えてくれたんだ。私と出会えて良かったって。私がずっと欲しかった言葉をくれたんだ。ありがとう、先生。これからもずっと大好きだよ。
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