あなたは私の王子様
「いいよ。じゃあ私の部屋で話そう。」

葵くんを部屋に入れるのは小学生の時ぶりだ。

なんか、緊張するかも。

ソファで2人、並んで座るとまるで昔のようだ。

「昔みたいだね、麗羽。」

そう思ってるのは私だけじゃなかったみたい。

私を見て微笑んだ顔はイケメンすぎてなにかの雑誌の表紙みたい。

「…葵くん、絶対彼女いるでしょ。」

はっ!口に出てた?!

「いないよ、作らないことにしてるんだ。」

また胸がちくり。
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