心の声が騒がしい女の子とシンプルにイケメンすぎる男の子
「はい」

間宮くんが私に携帯の画面を見せる。

いや、ヘター!!!!!!!

素人の私が言うのもなんだけど、結構ヘター!

「下手でしょ?」

間宮くんがしゅんとしている。

「いやー・・・」

私よ。お世辞くらい言えるようになれ。

「いいよ。下手なのわかってるし」

「だから、鈴ちゃん教えてくれない?俺もモデル手伝うから」

いや、鈴ちゃん!!?

初対面で鈴ちゃん!?

モテ男子、恐ろしいな。

じゃなくて・・・

「モデル手伝ってくれるの!?」

「うん、俺でいいなら」

いや、やさしっ!

勝手にイケメンのスカしたやつだろ、どうせ、とか思ってごめん・・・

「それに鈴ちゃんの絵、好きだし」

間宮くんは微笑んだ。

いや、破壊力!

イケメンの!笑顔の!破壊力!

いや、落ち着いて、私。

昔、この心の声をそのまま友達に言ったら

「鈴、それは絶対に隠した方がいい」

って言われたの忘れたの。
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